

先生、エアフローってなんですか?
エナジーフローって、坂本龍一の曲は知っていますが。
むむ、そう来ましたか。
曲じゃなくて、歯医者の歯周病治療で使う治療器具の名前です。
歯周治療(歯のクリーニング)で使う器具は通常「ハンドスケーラー」(左・一番上)「超音波スケーラー」(真ん中)「ポリッシングブラシ(クルクル回るブラシ、右・一番下)」な
んですが、早くて効率な治療器具として「エアフロー」というニューフェイスが登場した!という感じです。





どうして導入したのですか?

「そこに良いエアフローがあったから」
「そこに山があったから」的な感じですね。
良い器具があって、それを衛生士さんが使うことで患者さんにメリットがある・・・それだけダゼ。
ちょっとカッコつけました。(笑)


「ダゼ」というと、スギちゃんを思い出します。(笑)
論より証拠、まず体験してみてください!
当院では、保険診療で受けられます。安心してください、保険ですから。

エアフローやってみた!目次
エアフロー、「赤いヤツ」と「青いヤツ」
いざ体験!エアフロー
「超音波スケーラー」と「エアフロー」の違い
敵は縁下(えんか)にあり
エアフローの特徴は?
エアフロー、赤いヤツと青いヤツ
早速エアフローの名手、歯科衛生士内山さんに施術してもらいました!

導入はいつですか?
2年前の開業当初からありました。
もっと知ってほしいな、と思います!


そうだったんですね!
ちなみに、「赤いエアフロー」と「青いエアフロー」で何が違うんですか?
「パウダーの粒子の大きさ」が違います。
「青いエアフロー」は、粒子が大きいので着色を取ることがメインです。
例えば、焦げみたいな頑丈についている着色はコチラで。
「赤いエアフロー」は粒子が細かいので、歯周病予防でバイオフィルム(排水管のヌメヌメと同じ仕組みの、簡単に壊せないバイキン同志の強力タッグ)をしっかり除去するときに使います。
例えば、マグカップとかに薄~く茶渋が付いている的なの薄い着色なら取ってくれます。


パウダーがちょっと粗いのと、ムッチャきめ細かいバージョンですか?
そうですそうです。
どちらもパウダーなので、見た目では分からないですが、触ってみます?



(触ってみる)あ、違う違う。
青いのは、銀歯はあてちゃダメです、傷つくので。
青いのでやった後にはポリッシングします。(下記画像)
赤いのは、ポリッシングなしで大丈夫です。


いざ体験!エアフロー

喘息(ぜんそく)や気管支炎はないですか?あとナトリウム摂取制限はありますか?
あと、妊娠中と授乳中の人はNGです。


はい、何もありません。これって保険の治療ですか?
保険の歯周病治療です、もちろんプラス料金はないです。


おお~おトク!
他の医院さんだと、パウダー代が別途、掛かるとか掛からないとか・・・。
当院では保険の範囲内で対応しています。
「エアフロー」というもの自体まだまだ知られていないです。
着色が多い人、歯周病リスクが高い人には「バイオフィルム〔歯周病の原因菌〕をしっかり除去してくれて、負担が少なく出来るのでやってみませんか?」とお話しします。


保険だったら、断る理由がないですよね?
先に「ぜんそくあります?」って聞いちゃいます。
エアフローのお話をして期待が膨らんだあとにぜんそくがあって出来ないだと、お互いに切ないので。
先ほどの事を聞いて「ないです」となったら「じゃあ、歯周病の原因菌をしっかり除去してくれる機械があるので使っていいですか?特に料金のプラスはないです」とお伝えしています。
実は施術の時間の短縮にもなりますが、私は時間があまった分を丁寧に歯周治療をする時間にするので、結局あまり変わらないです。(汗)
患者さんにとっても、口を開けている時間が短くなるので楽です。

(パウダーを入れているところ)



じゃあよろしくお願いします。
診察台がフワフワしていて気持ちいいです~。
(2階の診療室)
イメージは「お水プラス超微粒子パウダーで行う高圧洗浄」です!
パウダーの粒子が歯面にしっかりいってくれるので歯がツルツルになって、着色も汚れも付きづらくなります。


ツルツルになると汚れが付きづらくなるのは、イメージできますね!


(施術が終わりました)どうですか?


歯がちょっとツルってする感じがします。
あと、後味がほんのり甘い。
パウダーの粒子が大きくないので、歯ぐきに炎症が無ければ、当たっても痛くないと思います。
青い方は、歯ぐきに当てちゃダメ、銀歯に当てちゃダメ、かぶせ物に当てちゃダメ、とかあるんですけど、
赤い方は粒子が細かいので、歯周ポケットの中にも当てられます、かぶせ物も大丈夫です。
ただ、個人的には歯周ポケットをもっとしっかり洗いたいので、超音波スケーラー(※)で洗ってから表面をエアフローでやっていきます。
(※)下が普通の歯周病治療で使う「超音波スケーラー」、上が水だけじゃなくてパウダーも噴出される「エアフロー」です。



これ、保険なんですよね?
そうです。
歯周検査、フロス、歯間ブラシ、歯周ポケット内洗浄、歯石取りで、多分20分くらいですかね。

「超音波スケーラー」と「エアフロー」の違い

これ保険診療なのが驚きです。
「超音波スケーラー」と「エアフロー」は役割が違うんですか?
違います。
スケーラーは歯石除去、歯周ポケットの洗浄がメインです。


超音波スケーラーを使うタイミングが少なく感じました。あと歯がしみるタイミングが少なく済みました。(個人の感想です)
そう感じてもらえると嬉しいですね!


これは「歯のクリーニング」のプロセスの一つ?
「歯周病治療」のプロセスの一つです。
一緒なのですが、「治療」と言う方が意識をしてもらえるので当院ではそのようのお話ししています。


これをやってほしい場合は、予約時に「歯周治療を保険でおねがいします!」といえばいいんですね?
うちは保険でしかやっていないので。
初診でいらしたときに「歯周検査から入らせてください」とお話しします。
具体的には、よくCMとかでやっている「歯周ポケット(歯と歯ぐきの境目の溝)」が浅いと健康な状態、深いと歯周病の進行がみられるとお話しします。(下記画像参照)
検査結果を診てもらったのちに、歯周病の話をします。
歯ぐきが健康な時はピンク色に引き締まっているけど、歯石・着色・磨き残しなどの「汚れ」が残っていることで、歯ぐきの炎症が起きて歯肉炎になる。
そして、歯肉炎は痛くなくて、知らない間に進行する。
さらに、歯を支えている歯槽骨(しそうこつ)が破壊されていっちゃう。
支えがなくなるので、よくCMとかで見る「歯がグラグラする、歯ぐきがブヨブヨする、何もしなくても血が出る」そうすると抜けちゃう、抜歯、となるのが歯周病です。
→イラスト入り院長の詳しい解説はコチラ



こ、怖いですね。(汗)そういうこと、衛生士さんから聞くとより説得力あるし、こんな図を見ながら説明受けると分かりやすいです。(上記画像>モニター参照)
そののちのご希望の健診・クリーニングなので、まず1回目は「歯ぐきより上」の見える部分の歯石や磨き残しなどの「邪魔」を取ります。
邪魔がなくなったら、普段のご自身でのホームケアのときに邪魔がない→歯ブラシがよく当たって効果的です。


なるほど!!
敵は縁下(えんか)にあり
ここで必要であれば、患者さんの一人一人に合った歯ブラシをお勧めさせてもらったり、磨き方のコツをお話しさせてもらったりします。
歯石取りが終わり、1か月後に歯ぐきが落ち着いているか確認して、炎症が残っていたり歯ぐきの中の「隠れた歯石」が硬く頑丈についていれば確認して取っていく流れです。
1か月後のチェックで「縁下歯石」がある人は歯周病のリスクが高いんです。


えんかしせき??
「縁下歯石(えんかしせき)」は、歯ぐきよりも下に埋まっている歯石、別名「隠れ歯石」です!
歯ぐきよりも上が、縁上(えんじょう)。


えんじょう?
今みたいに、縁上縁下(えんじょうえんか)だと分かりづらいですよね。
縁上(えんじょう)は「歯ぐきより上」、縁下(えんか)は「歯ぐきより下」と普段は言います。


炎上と演歌かと思います。(笑)
(笑)歯ぐきの下に見えないところにも歯石は貯まる=演歌じゃなくて縁下歯石って、覚えてくださいね!
「縁下歯石(えんかしせき)」=「隠れ歯石」が残っている人は、歯周病のリスクが高く、普段うまく歯ブラシが当たってないことが多いです。


歯ブラシ指導はしてもらえるんですか??
まずは、1か月後チェックしたとき、隠れ歯石が残っていたら「SRP(スケーリング・ルートプレーニング※1」をします。
歯周病の治療で歯石やプラークを除去する処置に来てもらう時に「歯ブラシ、何使ってます?」から入って「これがあっているから使ってみてほしい」と1回目は歯ブラシのサンプルを差し上げています。
次回、隠れ歯石を取る時に「これ(歯ブラシ)を持って来てください、また別のところの歯ブラシの仕方を確認しましょう」とお話ししています。
※1:SRP(スケーリング・ルートプレーニングとは、目に見える歯石&バイオフィルムを除去する「スケーリング」と、縁下歯石を除去する「ルートプレーニング」を組み合わせた処置。保険診療です。


歯磨きの仕方を確認してくれるんですね?
そうです!そうです!歯医者に来る=歯ブラシ持ってくるという認識にしてもらっています。
歯周治療の際にブラッシング状態を確認し、必要に応じて歯ブラシ指導(TBI)をします。
※2Tooth Brushing Instruction:歯科衛生士による歯磨き指導。これも保険診療です。


歯周病治療は、「磨き方指導」「オアシス歯科での施術」の両輪なんですね?
そうです!そうです!
歯石取りも大事なんですけど、口腔内ケアで一番回数が多いのはおうちでの歯ブラシがダントツなんですよ。
「歯医者に来て汚れを取ればいい」というよりも、歯医者に来るまでの期間が長いのでご自身でしっかりコントロールできるようにするのが大事です!


歯医者で施術はそのうちの1個だよ、ということですね。
エアフローの特徴は?
そうです、お助けみたいな感じです。
エアフローの特徴は・・・
①バイオフィルムの除去
②歯面(しめん)を傷つけない
③着色の再沈着を防ぐ(終わった後30分は飲食を控えてもらう方がいいです)
です!!


「クルクルクル」は必要ない?
はい、いらないです!
歯石だけじゃなくてプラーク(歯垢)も付きづらくなります、歯がツルツルだから。
バイオフィルムを除去するだけでも、ツルツルになります。
それと、歯の矯正している方はワイヤー(針金)やブラケットの間もキレイになります。



クルクルは正確な名称は?
「ポリッシングブラシ」といいます。それぞれ役割が違います。



スケーラーは、結構染みるというイメージです。
ちょっと怖い、見た目も尖がっていて怖い・・・。(下の写真の下の器具)
でも、道具の役割が分かるだけで、ちょっとホッとします。
今日は歯がツルツルになった上に、専門用語や道具の名前や保険で出来ることも教えてもらい、勉強になりました!
ありがとうございました。
はい、まだまだ説明できることもありますので、まずは医院に来て体験してくださいね。


取材後記
口を開けている時間が短くて楽ちんでした。(個人お口の中の状況によります)
教えてもらってほっとしている、ありがとうございます、の図です。
使っている道具をいちいち聞くのは憚られますが、今回ずっと疑問だったことも聞けたので歯も気持ちもスッキリしました。
おさらい:エアフローの特徴4つ
1微粒子パウダーだから、従来の治療器具と比べより歯に負担が掛からない
2微粒子パウダーだから、隅から隅まで行きわたる
3矯正器具も傷つけない&矯正器具と歯の間の汚れがよく取れる
4歯・かぶせ物の着色を微粒子パウダーが傷つけずに落とす
院長コメント
知らないことは怖いことです。
「怖い」をなくすために、知った状態にする=スタッフに遠慮なくドシドシ質問してくださいね!

適応外(出来ない人)
超微粒子パウダーを使う治療のため、下記の患者さんは施術できません。
呼吸器疾患をお持ちの方
放射線治療中の方
妊娠中、授乳中の方
ナトリウム摂取制限を必要とする方
塩化セチルピリジニウム(CPC)、エリスリトールにアレルギーの方)知覚過敏の方